一級ボイラー技士試験を受験してきました

資格

非効率な試験

10月6日、秋田市の出張試験にて受験してきましたよ。
試験時間は、午前の部が9:30~11:30、午後の部が13:30~15:30。無駄に長ったるい試験でした。
過去問も公表されているものの新しい方から5回分くらいは解きましたが、全40問を解くのに1時間も掛からないんですよ。
それを更に20問ずつ小分けにして午前午後に分ける必要が全く感じられない。
そして、安全衛生系の資格は、試験問題を持ち帰れないのです。よって完璧な自己採点などは行えません。

受験当日

受験当日、試験会場には9:00頃には到着していました。
二級ボイラー受験時には相当数の受験生が居た気がするのですが、一級受験者は約25人ほどだったでしょうか。
実務で使うガチ勢と、私のようなマニア勢が半々くらいじゃないかと邪推していました。
本試験では電卓の使用が許可されていますが、持って来てすらいない方が過半数だった様に感じます。
実際は必要のないレベルの計算問題しか出題されない上、前述の通り時間は膨大に余ります。
私は手計算のミスが恐ろしいので普通に持って行きましたがね。
合格基準は、全体で60%以上の正解率、且つ科目毎の正答率が40%以上。

難易度

全体的に、大体の問題が過去問の焼き増しなので、過去問を何回も回していると自然と正答率が上がってきます。
ただ、二級の問題よりは専門的知識度合いが増しており、過去問の言い回しを少しひねった問題が出題されていたり、計算問題もやや複雑なものが増えているように感じます。
二級では1週間ほどの勉強期間で過去問を数回繰り返すと9割以上の得点を確保できましたが、同じ感覚で一級の勉強を進めていくと、3週間ほどで7割の得点しか取れなかった、というくらいには難易度差を感じます。
以下に科目毎に特筆すべき注意点を記します。

午前試験の注意点

・ボイラーの構造に関する知識(10問)
比例帯の調整や、シーケンス制御に関する図解問題などが出題されます。一見ややこしいのですが、私が受験した本試験でも過去問と全く同じ問題が出題されていました。数パターンしかないので丸暗記してでも解けるようにしましょう。
計算問題としては、換算蒸発量、ボイラー効率を導く公式を丸暗記しておきましょう。この公式二つと、湿り蒸気の比エンタルピ、給水の比エンタルピを求められるようにしておけば計算も怖くありません。
私自身、エンタルピって何ですか?という状態のまま丸暗記していますが計算問題は無事に解けました。
・ボイラーの取扱いに関する知識(10問)
ここでは純粋に知識を問う問題が多く、得点しやすい気がしました。
計算問題では、ブロー量、ボイラー水の塩化物イオン許容濃度を求める公式の二つを暗記しましょう。計算単位がKgだったりtだったり。時間(h)だったり1日(24h)だったりするので換算しながら公式に当てはめるのは注意しましょう。
午前試験は2時間ですが、1時間経過後に途中退席が認められていました。
当然、1時間経過後に脱出するのですが、午後試験は13:30から。。。現在時刻は10:30。。。3時間後になるので注意してください。
ゆっくり昼ご飯を食べながら、軽く昼寝をして、じっくり午後試験の暗記ポイントをおさらいしても余裕で時間が余ります。

午後試験の注意点

・燃料及び燃焼に関する知識(10問)
ここでもほぼ知識問題なのですが、重油の体積膨張や、燃焼に関する理論酸素量・理論空気量の計算問題などがあります。
これは暗記するほどの公式は無いのですが、各種原子量・分子量やアボガドロの法則、空気中酸素濃度などのいくつか暗記すべき数字はあります。
何度か解いて、解き方をマスターしておきましょう。
・関係法令(10問)
ここが最苦戦した気がします。
簡易ボイラー・小型ボイラー・小規模ボイラーの区分。小型圧力容器・第一種圧力容器・第二種圧力容器の区分。
この辺の細かい規定や数字は当日の昼休みにまとめて暗記しました。なので過去問を解いていた時はここで大量失点していたのですね。
あとは、一級ボイラー技士をボイラー取扱作業主任者に選任できないもの。みたいな問題も、ボイラーの区分が分かっていないと解けないので、この辺の暗記は昼休みにまとめて片付けてしまいましょう。
こんな感じの長丁場な試験ですが、午後試験は30分で途中退席可能です。
私もご多分に漏れず、30分ジャストでダッシュして帰宅しました。
全体的に二級よりは学習範囲もかなり広く、細かい知識は覚えた端から抜け落ちそうになるのですが、約1ヶ月の勉強で何とかなった気がします。

おすすめテキスト

ほぼ、このテキスト兼問題集一冊で勝負した様なものです。
図解も多く理解しやすく、受験会場でも何冊か見かけたテキストなので自信をもってオススメしておきます。
不安な方は駄目押しに過去問もどうぞ。解説も分かりやすいので何度も回すと問題慣れしてきます。
本試験では、迷わず回答できたものが7割。迷ったものが3割でした。迷った問題の選択肢を丸暗記して試験後にテキストをめくって調べました。

自己採点結果

調べた問題の半数が正解。残り半数が不正解でした。ということは、迷わず回答したものを全て正解と仮定すれば85点ですね。
合格発表は10月21日だそうです。
ここまで書いておいて、受かっているとは思うのですが、落ちてたらスミマセン。
ではまた。

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