板を切り出して革砥を自作

ものづくり

切れ味に疑問符

レザークラフティング中に、刃物の切れ味が悪いのではないかと疑う事が増えた為、研ぎを覚えることにしました。
菱目打ちなんかも、買った時から既に刃がついていなかったんじゃないかと思えるほどに先端が丸いです。
特にS社製のものが丸いですね。しかも目打ちの一本一本を見ると、加工がガタガタに見えます。これで革に穴を開けていたので、余計なところに傷が入っていた可能性もあります。
その後に買い増したC社製のものはそれなりに尖っています。加工も良好ですね。やはり道具は信頼のおけるメーカー製に限る。

調整を決意

まぁ買い直すつもりも無いので調整してみましょう。
自宅には1,000番手の砥石が一つと、ピカールくらいしかありません。粗目の砥石と、最近見聞きする事の増えた「革砥」を用意してみましょう。しかし砥石も高いですよね。
とりあえず粗目用として、ダイヤモンドやすりの180番手を買いました。これで菱目打ちの間を削って理想の形状に整えましょう。

革砥の作成開始

そして革砥。これは買うと3,000円くらいしそうなので、木材を切り出して自作しましょう。
ここは最近買った糸鋸盤の出番ですね。フリーハンドで切り出せるほどイメージ力は強くないので、CADに頼ります。
1/1サイズでCAD設計を行い、A4用紙に出力、ボンドで木材に張り付けて柄の部分を丸く切り出しました。柄の部分には紐を通せるようにボール盤で穴を開けておきます。ディスクサンダーで磨きを掛けて木材加工は完了。
道具が揃っていると一瞬ですね。
あとは両面にゴムボンドで床革を張り付けて、完成!

完成

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これにピカールと青棒を塗りつけていきます。番手で表現すると、ピカールは4,000番相当。青棒は3,000番に相当するらしい。
ピカールは液体なのでそのまま塗りたくって差支えありませんが、青棒は油分と供に塗り込む必要があるらしいです。私は砥石用に買っていた機械油を使用しています。
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ダイヤモンドやすりも使用

実際の研ぎは、ダイヤモンドやすりで粗削りして刃を付け、砥石で磨きます。
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最後の仕上げに革砥といった感じ。
番手に開きがありすぎるので、本来は180と1,000の間にはもう二つほど、250と500くらいの番手があると良いのでしょう。
1,000から3,000も開き気味なので、2,000くらいの砥石が欲しくなりますね。
今のところ予算と相談した結果、無理でしたが。
しかしこれだけでも劇的に切れ味は増しました。革にヌッと入っていく感じが良いですね。
やる前は先端が丸でしたからね。ブツッと入っていく感じだったんです。
あとは革ポンチですか。丸い刃を均等に研ぐのは難しそうですねぇ。どうしたものか。ちょっと考えます。
ではまた。

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