管理業務主任者の難易度

資格

2015年、宅地建物取引士の試験も終わりましたね。受験された方々はお疲れ様でした。
巷では解答速報やら合格ライン予想などが賑わっているようですね。
私は試験問題すら見ていませんが、ライン予想の点数を見る限りは難しかったようです。だいたいの発信源で30〜32点くらいでしょうか。今後の動向には目が離せませんね。

管理業務主任者について

さて、今日は管理業務主任者についてご紹介していきます。
この資格はマンション管理業者に勤務される方に必要な資格です。
マンションでは、そのマンションごとに管理組合というものを組織し、管理費や修繕積立金の運用、規約の制定など細々とした比較的専門的な業務が発生します。
それをマンションの所有者が自ら行う場合もあれば、外部に委託する場合も出てきます。その委託先がマンション管理業者ですね。
そしてマンション管理業者は、事務所ごとに30管理組合について1人以上、専任の管理業務主任者を置かなければならないと定められています。これは宅地建物取引士と同様に必置資格というやつですね。
あくまで専任なので、マンション管理業者が同時に宅地建物取引業者だった場合、専任の管理業務主任者と専任の宅地建物取引士を兼ねられないというのには注意が必要です。

合格率、合格ライン

合格率は20%強でしょうか。宅建同様に合格ラインが変動します。
合格ラインは近年34〜38点程と、なかなか高い正答率を求められています。
ただ、宅建の難易度と比べると、やや優しい気はしますね。

出題範囲

出題範囲を見ていきましょう。大きく分けて4つほどに分類できそうです。
・法令、権利関係
民法や区分所有法、建築基準法やら、標準管理規約など。ここが一番出題数が多いです。
・会計、税務
出題数は3問ほどと少ないですが、毎年必ず出題されるので押さえておきたいポイント。
・建築物の構造、設備、修繕関係
毎年6問ほどでしょうか。出題範囲が膨大に広く、過去問を解いた程度では対応できないような難問も飛び出します。ここの出来、不出来が合格を左右したりします。
・マンション管理適正化法
5問免除対象範囲。マンション管理士を持っているとここが免除になるそうですが、、マンション管理士に受かるような優秀な方は免除しなくても十分合格できるでしょう。

難易度

分野ごとの難易度ですが、私の体感では
設備>>>法令>適正化>会計
といったところです。
宅建と比べると、法令に関してはそこまで深い内容の出題がなく、答えを聞けば、「あ〜、うん」となるものが多いです。宅建の民法なんかでは答えを聞いても全く理解できないものがあったりしますので、そういった意味では楽ですよ。
適正化法は暗記してしまえば意外と忘れません。
会計は例年似たような出題なので、計算ミスをしなければ問題ありません。苦手意識の高い方も理解できるまで取り組んでみて欲しいところです。
最大の難関は設備関連でした。
ここで全問正解を狙うとなると、建築に対して相当の知識が備わらなければ難しいです。設備に勉強時間を割き過ぎるよりだったら一問でも多く法令問題をときたいところ。
しかし、ここで全問落としてしまうのも勿体無い。時間配分が難しいところです。私は基礎的な知識のみを押さえて諦めました。

私自身は昨年度の試験に合格しました。
長くなりましたので、勉強方法などはまた後日にしますね。
ではまた。

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