低圧電気取扱者の難易度

資格

低圧電気取扱者とは

これは労働安全衛生法で定められている特別教育で、企業が一定の業務を行わせる場合、従業員側に受講させる義務のあるものです。
業務内容としては「低圧の充電電路の敷設若しくは修理の業務又は配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧の電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務」と規定されているものです。
充電電路の~、という辺りは、感電する恐れのある活線状態での配線敷設作業・修理作業などが該当しますね。
~開閉器の~、という辺りは、ナイフスイッチなどという感電の恐れのある開閉器の事ですね。
私の場合などはそもそも業務で電気を触らなければ、私用で配線工事をする際も活線のまま作業したりという事は間違いなく無いのですが、電気工事士に合格したらセットで受講しようと決めていたものです。

電気工事士とは別に必要

因みにこれは仮に電気工事士を取得していたとしても受講義務が発生しますので注意を要します。
特別教育なので難易度と言うほどのものは特になく、7時間の定められた座学講習をキチンと受けて、1時間若しくは7時間の実技講習を受講すれば修了です。

実技講習には種類がある

実技講習は従事する業務内容によって変わってきます。開閉器のみの場合は1時間。充電電路も触る場合は7時間ですね。
実技7時間の場合は2日間。1時間の場合は1日の講習になるようで、どちらも座学講習の内容は変わらないそうです。
私が受講したものは1日の講習で、ナイフスイッチが触れるようになる方の奴でした。

講習内容

座学講習では、感電事故を起こした事例を再現したDVDを視聴したり、テキストの重要部分を読み合わせしたりの内容です。感電事故での死亡件数は、高圧回路より低圧回路での方が多いという事は印象的でした。高圧回路に触れる人数が極端に低いという見方もできるかも知れませんが、ここは低圧だからといって気を抜くと危ないんだなと素直に受け止めておきましょう。

実技講習の難度は高いものの、

実技講習は、三相キャブタイヤケーブルの防水プラグを交換するもの、模擬的なブレーカーの入り切りをするものなどがありました。中でも防水プラグの交換は2~5人くらいのグループで行っても構わないという事だったのですが、なかなかの難易度ですね。防水というだけあってゴムカバーが予想以上の強度を誇り、恐らく本職であろう工事業者の方が何人か成功していた程度だったと記憶しています。
講師側からも、まぁ出来なくても仕方ないか。みたいな空気が漂っており、実際に出来なくても全員無事修了だったのですが。
充電電路の危険さ具合は良い勉強になりました。これからも配線を触る際は電路の停電を確実に確認してから行おうと思います。
ではまた。

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