あと必要なのは本格的な作業ツールと、端切れではない、しっかりとしたヌメ革くらい。
専門店を探す必要性
手芸店に大したものが売っていないというのは良くわかりました。
専門店に足を運ぶか、通販で仕入れるしかありません。
初めに謝っておきますが、業界の方々申し訳ございません。
レザークラフトというと、革ジャンを着込み、髭を蓄えた屈強で頑固なオッサンの職人が菱目打ちをガンガン叩いている、みたいなイメージが強いんですね。
正直なところ、ひよっこレベルの私が専門店に行くとなると、ちょっと気が引ける感じがありました。
まぁそうも言ってられないので、訪問前に入念に下調べをする事にします。
秋田市でレザークラフトとなると、革製品を売っているショップと、レザークラフト教室辺りが検索にヒットしました。
レザークラフト教室
既製品を買うつもりはなかったので、教室の方を調べます。こちらはホームページもしっかりしており、通販もやっていそうな雰囲気。
よく読むと、お店に多少の在庫もある様子。
行ってみましょう。
住所:秋田県秋田市千秋矢留町3−33
℡:018−831−3286
※勝手にリンク失礼します。不都合などありましたらコメントを頂ければ削除いたします。
ふらっと訪れると、教室のレッスン中でした。
お店に入ってすぐの3~4帖くらいのスペースがクラフト材料や工具の陳列スペースになっています。決して広いとは言えないスペースですが、今の私に必要なものは全て揃いました。
ただ持ち合わせが足りず、念の為に聞いてみたら、クレジットカード使用OKという事でした。これはありがたい。
店主も想像していた屈強で頑固、みたいな方ではなく、人当たりの良い柔和で素敵な方でした。
また、後日知りましたが、私が買った入門書にも載っている有名店だった様子。
非常に良いお店と出会えました。今後も必要なものが出てきましたら、また行こうと思います。
ディバイダー・硬質ゴム板・ヘリ落とし・縫い糸数種・ヌメ革などなど、前回の反省点を踏まえて必要なものは大体揃ってきました。
ポケットティッシュケース
次はオリジナルデザインのポケットティッシュケースですね。
しかしポケットティッシュなんてサイズの規格も決まっていますし、オリジナルデザインといっても、どうしても既製品と似通ってしまいますね。色を変えればオリジナルなのか、形が少々違えばオリジナルなのか。これは判断の難しいところ。もちろん他の作品群のイメージも参考にしながら、最終的には寸法などもイチから自分で設計しているので、これはオリジナルと言い切っておきましょう。
CAD型紙は完成していますが図面作成にあたって、今回は張り合わせ箇所なども出てきたので、A4用紙に印刷してパイロット版を作成してみました。
実際に仮組みしてみる事でイメージの粗が見えてきますね。本体とフタの繋ぎ目も真っすぐに設計していたのですが、フタを閉じたときの収まりが悪いので縫い目の内側に収まるよう改良しました。あとは設計段階のものはフタも大き過ぎて使いづらいので、小さくしてアール加工を追加しました。
さぁ作りましょう。
・前回の反省点を活かし、厚紙に直接CAD図面を印刷し切り抜く。
今回から図面枠的なものを実装して、それっぽさを演出しています。
革の切り出し
・切り抜いた厚紙を基に革へケガキを行い、カッターで切り出す。
やはりアール部分をカッターで切り抜くのが難しい。
・床面にトコクリアを満遍なく塗り、乾かす。
ハンドプレス機が火を吹くぜ
・開口部の補強部分に菱目打ちで穴を開けて縫う。
ディバイダーがあると違いますね。
・革同士の縫い合わせ面に両面テープを張り、仮固定して菱目打ちで穴を開けて縫う。
ここが今回の山場でしたね。開口部の横の縫い目と、縫い合わせ部分の縦の縫い目が重なるので、菱目打ち作業時は表面の革を一回開いて、裏面だけに穴を開けたり。(ここで穴の位置が若干ずれました)開口部の端は力の掛かる位置にもなるので縫い目を二重にして補強したり。
・コバ面をトコクリアで磨いて完成!
完成
開口部の斜めデザインにこだわりました。使いづらさを招かないであろうギリギリの比率。
裏面の縫い目が蛇行していたりしますが、2作品目なのでまぁ良しとしましょう。
プレス機もレーシングポニーも良い感じです。
これならば丑三つ時だろうと問題なく粛々と作業できます。無音でサクッと刺さる菱目打ちが良い感じ。思ったよりも力を掛ける必要が無いので、これならば女性でも全く問題ないと思いました。
次は何を作ろうか。
ホック類を扱ったことが無いので、習作におむすび型小物入れでも作ろうか。と思って図面は書いたんですが、どうも食指が動かない。
デザイン的にも既製品からアレンジの幅が狭く、作成後の使用イメージが湧かない。
難易度は跳ね上がりそうですが、スマホケースにしようかな。などと思案中です。
ではまた。
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