iPhoneで新幹線のeチケットを利用する際の注意点

日記

先日、やむにやまれぬ事情がありまして、新幹線で県境移動をいたしました。
相変わらずCovid-19感染症が猛威を振るっておりますが、移動をした時点において、菅官房長官が県境移動OKって言っていたので、そこについて批判いただくのはひとまずご遠慮ください。
本題に入る前にもう一つ、アップル社の姿勢についても批判的論調になるので、アップル崇拝者様、信者様一同は回れ右でお願い申し上げます。

かく言う私もアップル社製品に関しては大変お世話になっている身でございます。
スマホもメイン機は必ずiPhoneだし、iPadも10年は使用している感じです。モノには全く文句が無いです。サービス面やソフト面においてはもう少々改善をお願いしたかったりする部分が見え隠れしていると感じます。

えきネットサービス(JR東日本)の割引について

前提として、私はJR東日本を利用しているので、それ以外のサービスは存じ上げません。ご容赦ください。
えきネットサービスとは、新幹線の予約をインターネット上から行うものです。早期予約をすると10%〜35%の割引になる場合もあり、よく利用していました。(えきねっとトクだ値、お先にトクだ値)
これがですね、以前はネット上で申し込み、乗車日までに駅へ行き、えきネット対応券売機に事前登録をしたクレジットカードを入れて物理チケットを購入する方式だったんですね。
それが、2020年3月14日以降、「eチケット」利用者でなければ上記割引が適応にならない事になっていたらしいんです。もうそれ自体は時代の流れかなと思って諦めまして、eチケットを利用する準備を始めました。

eチケット利用方法

まずはSuicaを代表とする交通系ICカードが必要になりますよね。
私の場合は予約から利用までの期間が比較的長いので、準備期間は潤沢です。
iPhoneにSuica機能が搭載されたのはiPhone7のApple Pay搭載以降の話ですね。残念ながら私のiPhoneは5Sでした。
だいぶ前に買った記憶のあるPASMOを探してみるが見当たらない。仕方なく適当な駅でSuicaを購入することにします。

落とし穴一つ目:適当な駅ではSuicaが売っていない。
嘘だろと思うかもしれませんが、地方の適当な駅ではSuicaが売っていないんですね。
窓口では「この辺だと〇〇駅に行かないとありませんね」などと冷たくあしらわれます。大きい駅に行って買いましょうね。
大きい駅に行って、なんとかSuicaを手に入れました。
えきねっとサービスにログインし、SuicaのIDを登録。これでようやくeチケットが予約できて、割引が適用される感じですね。長かった。

なぜかこのタイミングでiPhoneを買い換える

なぜでしょう。iPhone 5Sも壊れてはいないんですが、最近になって登場したiPhone SEが素敵だったので、つい買い換えてしまったんですね。
本体データ容量は必要ないので、最小容量の64GBのものをApple Storeで購入しました。実質的にはiPhone8と同等性能らしい。税別44,800円。安い。定額給付金も入ったしね。今注文すると、翌々日の午前中には配送されるらしい。よし注文だ!

それがですね。予定日の午後13時になっても届かないんです。
流石に痺れを切らして配送業社のコールセンターに確認します。受付の方曰く、「午前中の指定は受けていますが、日付指定が無いので翌日になる予定ですね。」マジすか。なんとか頼み込んで当日の夜に配送してもらった次第ですが、アップル社様からはなんの連絡もないですね。
アップル社様には苦情のメールでも送っておこうと思ったんですが、メールアドレスがどこを探しても見つからない。仕方なく問い合わせフォームみたいな奴に苦情を書き込んで送信しましたが、何の反応もないですね。客商売としてこりゃダメだ。
通販する側からすると、到着予定日って結構重要なんですよ。特に地方在住なのでね。ちょっと殿様商売が見え隠れするポイントでした。

iPhoneにSuicaを登録してみる

当然の流れとして、iPhoneが新しくなりましたから、買ったSuicaもiPhoneに入れて見たくなりますよね。

落とし穴二つ目:iPhoneにSuicaを登録すると登録した物理カードは失効する
これも説明不足感が凄い感じがしました。iPhoneのApple Wallet機能で、Suicaを登録する機能があるんですね。カードの末番4桁を入力して、生年月日を入力すると、iPhone本体の上部をカードに重ねてくれと指示が出ますね。かざすとピコーンと登録が完了。簡単なのは良きことですが、物理カードが失効するなんて説明は一切聞いていなかったんです。
正直なところ、iPhoneでも物理カードと同じ情報を共有で使えるなんて素敵。くらいの認識でしたよ。
後の祭り感がひどい。しかもこの時点で私はその事に気付いてさえいません。何というユビキタス式落とし穴。

新幹線乗車、当日の不具合

iPhoneをかざして改札機を通るなんて初めてなので、ワクワクそわそわしながら、ちょっと早めに駅に着きました。あまり早く改札を抜けても座るところに困るので、改札前の休憩スペースで時間調整。
新幹線がやってくる時間に合わせて、いざ改札前へ。
やや緊張しながら読み取り機にかざすも、エラーで弾かれて通れません。マジか。Apple Walletの画面でヘルプモードにして駅員さんに渡して見ていただくも、原因不明とのこと。えきねっとログイン画面や、Suicaの物理カードを見ていただき、チケット購入が間違いないことを確認してもらう。とりあえず改札の横から通していただき新幹線には乗車しました。
ちなみにここでSuica物理カード失効の事実を聞かされます。マジか。

移動中に原因究明、対策実行

時間は潤沢にあります。iPhoneの4G通信が遅くとも、それに頼るしかないんです。
いろいろ調べた結果、様々な落とし穴が見つかります。

落とし穴三つ目:iPhoneにSuicaを登録すると、その時点でSuica IDは変更されている
これは分からなかった。まさか勝手に ID変えるとは思わない。確かにApple Walletの画面に表示されている下4桁の IDは自分が持っている物理カードの番号と違うんです。入力するときに打ち間違えたのかとも思ったのですが、生年月日で認証もしているし、そもそもカードデータもスキャンしているのであり得ない。変わった意外に考えられないんですね。

落とし穴四つ目:変更されたであろうSuica IDがApple Wallet画面からは確認できない
下4桁しか表示されないんですね。ではどうしろと?Suicaアプリをインストールしましょう。もうね。Suicaアプリインストールしないと使えない感じでも構わないから、ユーザビリティ優先で頼みますよ。正解が非常に分かりづらいです。
しかも4G回線でアプリをダウンロードするのって大変なんですよ。

落とし穴五つ目:「えきねっと」と連動などしていない
ここまで来ると察しも付くんですが、勝手に変わったSuica IDがえきねっと側に伝わっているはずもないんですよね。先ほどSuicaアプリから入手したSuica IDをえきねっとシステムから変更申請しましょう。これでようやく対策完了です。

注意点まとめ

今回の不具合原因は「えきねっと予約後に、SuicaをApple Walletに登録した事によってSuica IDが強制変更され、更に旧Suicaが失効した為、iPhoneでも物理カードでも、えきねっと予約の新幹線eチケットが認識できず、改札を通過できなかった」となります。初見殺し感がハンパない。

これに対する解は「Suicaアプリから、新Suica IDを取得して、えきねっとシステムに変更申請を掛けること」でした。事前にこれを察知して対策してた方がいたら、それもハンパない危険回避能力ですね。

落とし穴も四重構造ともなるとだいぶ深層まで落下したようで、這い出すのに1時間くらい掛かりましたよね。揺れる電車状態の新幹線内で下向いて調べ物をしたので乗り物酔いがすごい。しばらくグッタリしていました。
到着した駅の改札で駅員さんに経緯を説明したらiPhoneからeチケット情報も確認できたとのことで一件落着。一時は「出た駅で一旦精算してもらうかも知れません。」なんて言われてどうなることかと思いました。二重払いは勘弁してください。

この辺の説明はアップル社側からもJR東日本側からも全く抜け落ちている気がします。もうちょっと頑張って頂かないと、現場の駅員さんも我々利用者も大変なんですよ。システム化を見切り発車で進めると現場が混乱するのはどこでも一緒ですね。

到着したのは幸い前泊日だったので、その後の予定もありませんでしたが、これが一分一秒を争う感じの移動だったら、と考えると戦慄が走ります。
アップル社さん。もうちょっとユーザフレンドリーな感じで頼みます。

ではまた。

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