FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士とは
ファイナンシャルプランナーの名で広く知られるこの資格は、資産運用の助言を行ったりする方向けのもので、金融関係、保険業、不動産業など、お金に関係する業種の方が幅広く受験されています。
実施団体による違い
国家資格にも関わらず、試験実施団体が2つあるという珍しい試験です。そして困ったことに試験内容も若干違います。
「一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)」と「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)」の2団体ですが、どちらが実施する試験に合格してもFP資格は得られます。
それぞれの違いを見ていきましょう。
まず、試験は学科と実技に分けられるのですが、そのうち学科は全く同じものが出題されます。
実技試験内容の違い
違うのは実技試験問題です。
きんざいの方は、事例形式の大問が5問(実質18問)出題されます。
FP協会側は、小問が20問出題されます。
全体的な難易度はきんざいの方がやや高いという話ですね。少し踏み込んだ内容の問題が出たり、大問形式なので1問目が間違っていると2問目、3問目と芋づる式に間違うといった話も聞きます。
ただ、FP協会も出題数がやや多いので、時間にあまり余裕がありません。
合格率の違いと考察
近年の合格率を比べると、きんざいが60%前後。FP協会が75%前後とやや開きが生じています。
しかし、これは数字を直接比較できません。同じ内容のはずの学科試験の合格率もきんざいの方が低いからです。
何故なのかは推測でしかありませんが、きんざいの場合は企業からの団体受験が多く、あまり勉強していない受験者が多数を占めるのではないでしょうか。一方、FP協会受験者は個人申込みが多く、受験者の質が高いという噂を聞きます。
最終的にはそれぞれの過去問題を軽く解いてみて、自分に合った方を選びましょう。
3級の難易度は高くありません。
おすすめテキスト
私は某古本屋で100円の古いテキストを使用しましたが、法改正等で細かい数字がかなり大きく変わっていましたのでオススメしません。テキストの数字が信用できない様では勉強も捗りませんよ。
左側が実際に使用したものです。
右側はオススメするテキストですね。2級を受験する際に同じ著者様のものを使用しましたが、非常にわかりやすかったです。
受験資格
3級試験に受験資格はあってない様なものです。
公式には「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」とありますが、これは言ったもの勝ちですよ。従事しようとしているなんてのは口先で構いま(以下略)
2級の受験資格には、2年の実務経験、3級試験合格者などがあるので、実務に関係していなくとも段階を踏めば2級までは大丈夫かも知れませんね。
合格基準点は、学科、実技とも60%以上の正解です。
間違えても良い問題数は意外に多く、結構な余裕がありますので、得意分野を固める様な勉強法ではなく、満遍なく広く浅く覚えていきましょう。
過去問は公開されていますので、公式ホームページからダウンロードして解いてみましょう。
私は1週間ほど勉強して8割ほどの点数で合格できました。
そのうち2級のことも書きますね。書きました。
ではまた。
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