自作防音室の完成と総評

ものづくり

なんとか完成しました自作防音室ですが、完成した防音室の性能やら、重量や予算、こだわりポイントみたいなものは既に一番最初の記事に書いてしまっているんですね。
重複した内容をなるべく避けて書いていくので、今回は裏話的要素が多いですね。

目次

防音室DIYシリーズの目次です

1、本気を出して防音室を自作してみた
2、防音室とは。遮音と吸音の違いと防音理論編
3、防音室を2階に設置する場合の床面耐荷重について
4、防音と窓からの音漏れ、その対策について
5、防音室に望む性能と重量の折り合い、設計について
6、防音室の床パネルと浮き床工法について
7、防音室の壁パネル作成、床との接合について
8、防音室の天井パネル作成、壁との接合について
9、防音室の電源引込、電気工事について
10、防音室の吸気口、排気口の作成について
11、防音室の内天井、内壁張りについて
12、防音室ドアの作成、取付方法について
13、防音室のドアノブ取付、グレモンハンドルの作成について
14、自作防音室の完成と総評  ←今ここ

防音室の性能評価

簡易的な騒音計で自ら測定した遮音性能=Dr等級で言うと「Dr35~40」ほどの性能は確保できたみたいです。

こんな感じの騒音計を使用しました。スマホアプリなんかでも簡易計測できるものは出ているらしいですが、それでは心もとない。しかし何万円もするようなガチの騒音計を買ったってこれ以外の用途で使用する訳じゃないし。そんな折衷案で安いやつ買いました。
高性能な騒音計では周波数ごとの計測もできるらしく、低音、高音などそれぞれで音圧減衰レベルを確認できるそうです。低音と言っても、私はドラム叩くわけじゃないんでね。一般的な音圧が減ればOKです。なにより数値より耳で聞こえる音が何より大事ですね。

一応買ったので計測してみました。
通常の自室内の計測音が45dB。なんかこの時点で思ったより高い数値ですが、気にせず計測しましょう。そして防音室内で騒音を出しましょう。とりあえず音楽を90dBに調整して鳴らします。この音圧だとけっこう激しいですね。防音室から出て、グレモンハンドルで密閉します。計測値は50~55dB。激しく聞こえていた音楽が話し声レベルまで小さくは聞こえるレベル。これですね。これが「Dr35~40」ほどの性能の防音室ということになるそうです。想定していた防音レベルを満たしていたのでホッとしています。

これで、自室外の音がどうなっているのかを聞きに行きます。
自室を出てすぐの廊下で自室のドアを閉めると、微かに聞こえる気がする。注意深く耳を澄ませるとなんか聞こえる。曲名なんかは分からない感じ。
廊下を挟んだ別室に行くともう全く聞こえない。

屋外はどうでしょうか。夏場などは外から聞こえる音も若干気になっていたので心配なところ。
音を出したまま、外に出て自室近いところまで行ってみます。日中ではありましたので、鳥のさえずりや車の往来のエンジン音なども聞こえる時間帯。音楽が響いて聞こえる感じは全くないですね。このへんは計測するまでもなく大丈夫でしょう。
防音室の性能的には問題ないレベルでした。DIYは自分が満足できればOKですよ。

壁掛けTVを設置してみる

ここからは蛇足的作業を記してみます。
普段、TVを全くと言っていいほど見ない私ですが、防音室内にTVのアンテナジャックを引き込んでしまっていたことと、使用していないTVが1台余っていたこともあって、防音室内の大型モニターとして活用すべく壁掛け式にして設置することにしました。


何より壁掛け金具がAmazonで安かったんです。
余っていたTVは東芝、32A9000です。32型ですね。比較的小型なので防音室にも馴染む気がします。

内容物はこんな感じです。まぁほぼ組みあがっているので、TV側の固定用ビス穴に対してフィットするように爪を設置する程度です。

完成形はこのようになります。外側に爪を4枚設置して、吊りフックを固定する感じ。しかし、この状態に持って行く前段階で問題が発生。


固定用ネジの1つに、鋳造時のミスと思われるバリが残っているんですね。それが邪魔をして四角い部分に収まらない感じ。
仮にこれがメイドインジャパン製品であれば、不良品が混じること自体稀でしょうし、なにより予備のネジが1本くらい入っていたりするもんですよね。激安海外製品なのでこの辺のいい加減さは許容しましょう。


バイスで固定しつつ、ミニルーターでガリガリ削って、四角穴に収まる形状を取り戻します。何とかなりそうですね。返品したりコールセンターとやり取りしたりするのも面倒ですし。そもそも製品の金額が1,500円程度ですからね。対応可能ならば諦めましょう。


気を取り直し、壁側にアームを打ち付けます。しかし打ち付け用のビスが六角っていうのは初体験でしたね。インパクトドライバーに六角アダプターをセットして打っていきます。


TVを吊り下げてみました。右に傾くのは背面の金具で固定可能です。しかし狭い位置のナットを回して調整する必要があるので使用できる工具は選びますね。


ノートPCと接続してみたところ。なんやかんやありましたが良い感じに落ち着きました。

吸音材張り仕上げ

もともと、防音室の内装仕上は全面グラスウールボード吸音材張りにしようと考えていました。外側はともかく、内装まで構造用合板では味気がないのと、防音室内で音が乱反射して耳が疲れるというのは避けたいなと思いまして。


グラスウールボードにガラスクロスを巻いた、グラスウール吸音板というものもよく市販されていますが、何だか凄く高いんですよね。

そもそも床材で使用するために購入したグラスウールボード96K品が残っているのでガラスクロスを買って張ればOKじゃないか!と思ってやってみたのが上記写真の天井部分ですね。
当然市販品に比べると上手く張れなくてガラスクロスがたわんでしまっています。気にしない気にしない。このまま壁面に全部張っていくかどうかは分かりませんね。実際に防音室を使用していって、吸音材が必要だな、と思ってからでも構わない気がしますね。


吸音板を張る事を考慮してスイッチ類は壁内に埋め込まず、浮かせて固定しているんです。吸音板を張る際は穴を開けてこれらを避けて仕上げればばっちりですよ。

総評

長編に及びましたが、書いておきたいことは書き残せたかなと思います。後ほど見返して加筆修正などはするかも知れません。
総重量は約500kg。総額は現状で約12~13万円ほど費やしたであろう防音室ですが、満足のいく仕上がりになりました。

一級建築施工管理技士試験も終わりましたので、しばらくはゆっくり防音室でいろいろやっていきたいと思います。

2021年2月13日に発生した福島県沖での地震はマグニチュード7.3でした。秋田県でも震度4ほどの揺れが観測されていましたが、防音室はびくともしませんでした。これ以上の震災が生じた場合などは何とも言えませんが、とりあえず期せずして、ある程度の揺れには耐えられることが分かりました。

本格的な防音室をお探しでいて、100万円なんて金額は払えないなと思っていて、時間が掛かってもよく、かつDIYスキルに自信のある方は是非とも自作してみて頂ければなと思うところです。

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