2級FP技能士(FP2級)の難易度

FP3級の受験からちょうど1年後、2級も受験していました。
受験動機は、FPとして名刺に書くなら2級くらいは持っておかねばとの思いからですね。

受験団体による違い

3級の紹介時にも書きましたが、この資格試験は「一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)」と「NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)」の2団体で実施されています。
実技試験の出題傾向も3級の時とだいたい似通っています。
きんざいの方が出題分野は少し絞られ、問題数も少ないですが、そこそこの難問があるらしい。
FP協会の方は分野や問題数が多くて疲れるけれど、全体的には比較的簡単な様子。
業種的にきんざいでなければならないなどの場合を除き、個人的にはFP協会をオススメしておきます。もちろん好みもあるので、申込みを行う前に過去問をチェックしてどちらか決めておきましょう。

合格率

合格率は、学科で約20〜40%ほど(きんざい20%、FP協会40%)実技は概ね50〜60%ほどみたいですね。同じ内容の学科試験でここまで差が生まれるのは、FP協会の受験者の方がよく勉強しているということでしょうね。きんざい受験者には会社から強制受験させられたものの無勉強。みたいな方が多いという話を聞きます。
私が受験を決めた時には、直前まで別の資格試験(エックス線作業主任者)の受験予定が入っていたので、勉強期間は約2週間でした。

おすすめテキスト

3級を受験した時の様にテキスト代を節約している時間的余裕が無かったので、評判の良いものを新品で購入しました。
2日ほどで高速流し読みをしただけでしたが、非常に分かりやすいテキストでしたね。時間があればじっくり読みたかった。
その後は借り物の問題集をひたすら繰り返し解き続けました。

借りたテキストにはクセがある

借り物だったので、多少の書き込みなんかは覚悟していたのですが、正解肢に全てボールペンで丸が記されているのには参りました。初めに答えが見えてしまうと、そこで思考がストップしてしまう様な気がして苦手なんですよね。
学習方法の違いなのでしょうが、貸主は問題集をその状態にしてから学習を開始するそうです。なにやら、正解肢の可視化により、不正解肢の出題傾向を追っていくのに効率が良いらしいです。人それぞれ、いろいろな学習方法があるのですね。

出題範囲

出題範囲を見ていきましょう。全部で6分野あります。
・ライフプランニング・・・年金やらローン関連ですね。
・リスク管理・・・生命保険や損害保険からの出題です。
・金融資産運用・・・株式や投資信託なんかの事です。
・タックスプランニング・・・所得税やら法人税やら、税金です。
・不動産・・・これは見たまま不動産のあれこれを問われます。
・相続・・・相続や事業承継ですね。

合格基準

合格基準は学科、実技とも60%以上の得点。
それぞれの分野で足切り点などはありませんので、いくつか得意分野があると有利だと思います。私は保険・不動産・相続を主軸に戦いました。情けないお話ですが、年金やら所得税は未だによく分かりません。

試験当日

試験日まで実技のことは考えていませんでしたが、当日は朝早く起きて実技に必要な知識を叩き込みました。計算問題がそこそこ多いので、最低限の計算式や電卓の叩き方は覚えて行かないと歯が立ちません。
FP協会の実技試験は出題数が多いので時間配分には注意しましょう。計算に手こずっていると、あっという間に5分や10分は失います。知識が怪しいものは後回しにして、どんどん進みましょう。
試験終了後、解答速報を見るまでは受かった手応えはありませんでしたが、蓋を開けてみれば7割近くの点数で合格していました。

AFPとCFP

因みに2級試験に合格し、認定研修を受けると「AFP」という資格を登録できるそうです。さらにその上には「CFP」というものもある様ですが、これらは高額な入会金やら年会費やらがかかる様なので辞退しておきます。
継続的な学習を求められることから、国家資格よりもAFP、CFPの方が価値が高いという話も聞こえてきますが、資格マニアとしては、なるべくランニングコストの掛かる資格は避けたいものですね。
今後、気が向けば1級試験にも挑戦してみたいとは思っています。
ではまた。

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