シルエットパズルを木材で自作

ものづくり

シルエットパズルとは

アンカーパズル、シルエットパズル、タングラムなどなど呼び名は様々。
正式名称はよくわかりませんが、気の利いた温泉旅館に行くと置いてあったりするT字パズルに代表されるアレです。
アンカーパズルと言ってしまうと、かつてアンカー社が石で作ったパズルを指しそうなので、シルエットパズルが正しいかも知れません。
数あるシルエットパズルでも、世界レベルで一番有名なものとなると、タングラムでしょうか。
CAD図面を描けるようになり、基本図形を組み合わせる習作の為にこれらのパズル図面を書き起こしてみていました。

作成欲が湧いて来る

図面があるという事は実物を作れるという事です。
これは木工でパズルを作りたくなってきますよね。
材料としては幸い、古いスノコを解体した時に発生した板がそこそこ余っていたりします。
卓上丸鋸はハンドプレス機を自作した辺りで必要に迫られて安い奴を買っています。
これですね。このお値段で卓上丸鋸が買えるとは思いませんでした。普通に材料をカットしたり、ゴミを寸断したりする分には申し分ない性能を有している良品です。
しかし、角度切りをしようと思うとエグイほどの誤差があります。90度や45度ですら信用ならないという零点誤差っぷり。まぁ90度、45度くらいであれば止型スコヤを当てて微調整すれば問題は無いのですが、それ以外の角度は厳しいですね。

おすすめ丸鋸、小道具

精度を求める場合はHIKOKIさんMAIKTAさんのやつにしましょうね。
因みにスコヤ。こいつは高校の頃から使ってますが、木工の時には手放せない存在。
早速作ってみましょう。

作成開始

図面に起こした理論寸法にスノコ板の幅を当てはめて比例計算で実寸法を出します。
丁度この頃は測量士補の勉強中だったので、ルートの計算や三角比なんかに強くなっていたので良いタイミングでした。
あとは、スコヤで角度調整をし、寸法通りに切り出すのみ。
理論値の角度が90度や45度のものは問題ないのですが、30度や60度ではやや厳しい。arctan1/2なんて事になるともはや私のレベルでは不可能。チャレンジはしましたが盛大に角度ズレを起こして失敗しました。
まずはそれなりに完成したものをご紹介します。

T字パズル

IMG_1167.JPG
T字パズル。この4ピースをどの様に並べ替えるとT字になるのか。ネタバレになるので解答は差し控えます。なかなか発想の転換が必要になりますね。
45度の角度切りは問題ないのですが、切り欠き加工が必要な部分があり、これは手鋸でカットしています。本職の大工さんならば切断面も綺麗なんでしょうが、私のような半端物では納得のいくレベルには仕上がりません。このパーツは後日作り直そうと思っています。

タングラム

IMG_1170.JPG
仕上がり寸法をなるべく統一する都合上、タングラムはヒノキ2×4材の余りで作っています。
これは1800年代以前から存在する歴史あるパズルだそうで、並べ替えてできるシルエットの数も2000を超えるらしいです。
こういったパズルを弄っていると無心になれて良いですね。私はジグソーパズルも好きな方ですが、これはまた違った趣を感じられます。

卓上糸鋸盤が欲しい

作成過程は非常に面白いですね。しかし細部にこだわりたくなると、やはり必要になるのが卓上糸鋸盤。中抜き加工なんかにも必須レベルの工具。
これはもう精度がなにより大切なので、安物買いではイケません。しかし、10万円を超えるようなものは趣味レベルでは到底買えません。
背伸びと妥協のギリギリラインで、HIKOKIさんの奴に決めました。
評価も高く、精度も良さそう。削り粉を吹き飛ばすエアポンプ、手元を照らすLEDライト完備も好印象。
ただ、刃の付替えがやや面倒だとの事ですが、何とかなるでしょう。
無事に届いて開封。動作チェックをしてみます。
ストローク数が無段階調整できるのですが、最大値に近づけると本体がかなり暴れます。これは固定しないとイケない奴だな。
元々使用している作業台は軽量な移動式だったので、こいつに固定しても恐らく暴れまわる。
ということで、重量のある専用作業台を自作する事にしました。これについてはまた次回。
ではまた。

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