今から5年ほど前に取得した資格ですが、記憶を遡って詳細をまとめているところです。
エックス線作業主任者とは
こちらは私が初めて取得した「労働安全衛生法」に基づく資格です。
医療用や極端に高出力なものは扱えませんが、エックス線を照射する非破壊検査などを行う場合などに必要とされる資格です。
厳密には、事業者側が資格者の中から作業主任者を選任する形になります。
診療放射線技師、第1種放射線取扱主任者、原子炉主任技術者に関しては無試験でこの免許が与えられます。
合格率と難易度
安全衛生法資格の中ではマイナーな部類の試験ですが、合格率は約50%と高く、比較的簡単な試験です。
難易度は高く無いものの、試験がマイナーな為に情報がやや少なく、テキストや問題集なども選択肢が少なかったはずです。
テキストは古いものを中古で入手し、過去問題は試験団体のホームページから入手するなどして勉強を進めました。
マイナー試験がゆえに
そして、マイナーな事が災いして、他の安全衛生法資格試験が毎週のように実施されている中、この資格は年に3~6回程度の実施になります。受験時期には気を付けましょう。
私が受験した際は地方での出張試験だったのですが、都道府県によっては開催さえしない場合があります。他県へ受験せざるを得ない場合もありますので、必要とされる方は、十分に下調べを行いましょう。
試験科目
試験科目は以下の通り
・エックス線の管理に関する知識
・関係法令
・エックス線の測定に関する知識
・エックス線の生体に与える影響に関する知識
・関係法令
・エックス線の測定に関する知識
・エックス線の生体に与える影響に関する知識
1科目10問。合格基準は、受験科目全体で6割以上かつ各科目4割以上を正解すること。となっています。
問題数が少ないので油断するとちょっと危ない場合がありそうです。
攻略法
エックス線の管理、測定に関する分野では見た事も無い装置に関する問題も多く出題されるのでイメージの構築が大事だと思います。
総じて難易度は高くなく、ほぼ過去問題の焼き増しといった内容です。過去5年分くらいの問題を解けるようになれば間違いないでしょう。
試験難度よりも、問題になるのは試験時間の異常な長さでしょう。
午前、午後に2科目ずつの受験となり、2時間×2セットの試験です。
問題は1科目10問なので20分ほどで解き終わります。途中退席も60分経過後、みたいな場合が多いので苦痛は大きいですね。
ぶっ通しで4科目解いても30~40分ほどで片付けられるはずなのに、どうしてこうなったんでしょうね。これは安全衛生法系の他の資格試験にも言える事ですが。
試験問題は持ち帰れない
試験問題も持ち帰りは不可だったと記憶しています。
合格発表まで自己採点もできないのでモヤモヤしますね。
この資格は、放射線に関する正しい知識を得る為に受験をしましたが、非常に参考になるものでした。
個人的にはこの資格の合格後に受講した、第3種放射線取扱主任者講習の内容をより深く理解するのにも役立ったと感じています。
ではまた。
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