ITパスポート試験の難易度

資格

ITパスポートとは

この試験は平成21年度から新設されたもので、それまでは初級システムアドミニストレータという仰々しい名前の試験でした。試験範囲は若干違い、ITパスポートの方が難易度は少し低いです。
私は高校1年の時に知った試験だったのですが、当時は学年で数名しか取得していなかったので、マニアック且つ難しい試験なんだろうなという程度の認識でしたね。
そして、この試験と再会した2年ほど前には既にITパスポートに変わっていました。個人的には初級システムアドミニストレータという名前の方が好きですが、試験内容的にはアドミニストレータ(管理者)を名乗れるほどのものでは無いような気も致します。新装開店の理由はその辺も絡んでいるのでしょう。

合格率

合格率は、初級シスアドの頃は30%ほどで、ITパスポートでは50%強ほどですね。
ITパスポートに限らず情報処理技術者試験は全て国家資格ですが、取得しなければできないような業務はありません。
実務に就いている方は、一定レベルの知識を備えていることの証明になるのでしょうが、それ以外の方は飾りのようなものですね。

CBT試験

話が逸れましたが、一番大きな変更点としては、試験のCBT(computer based testing)化です。試験会場に設置されたパソコン上で受験する形式になります。これにより、試験会場により日程は異なるものの、年中受験できることになりました。これは良い制度ですね。多くの国家資格は年に1〜2回しか受験のチャンスがありませんから、スケジュールの調整に苦労します。それがCBTだと空いた時間にサッと受験できてしまう。これは大きいですよ。

試験内容

試験内容を紹介してきます。
出題数は100問で、小問が84問に中問が16問の四肢択一式です。
出題分野は以下の3つに区分されます。
・テクノロジ(技術系)45問
二進数計算やらハードディスクの構造などが問われたりします。やや専門的な分野。
・マネジメント(管理系)20問
開発技術や工程管理に関する出題が多く、一回覚えると忘れづらい気がします。
・ストラテジ(経営系)35問
経営関係の専門用語が問われたりします。例えばSCM(supply chain management)みたいな英略語が多くて辟易します。

合格基準

合格基準は、100問中92問が評価され、それぞれの分野で30%以上、合計60%以上の得点で合格となります。因みに評価されなかった残りの8問はハズレ問題で、評価に影響ありません。困ったことに、どの問題がハズレかは最後まで不明なので運要素もあるということです。
受験後、すぐに合否が分かるところも斬新ですね。各分野ごとに1,000点満点で表示された試験結果レポートが表示されます。落ちた場合はとてつもなく残酷な仕打ちになりそうです。

使用テキスト

私は古本店で100円のテキストを買い、過去問は試験公式ページから仕入れたものを使用しました。
2週間ほど勉強し、8割ほどの得点で合格しました。
ただ後半の中問では、表計算的な問題やアローダイアグラムの工期計算、損益分岐点などが問われたりするので、慣れない方は対策に時間が掛かるかもしれません。私はこの辺の基礎知識を商業高校で学んでいたのでなんとかなりました。

この試験では若干の物足りなさを覚えたので、次は基本情報技術者試験を目指すことになります。
それはまたの機会に。
ではまた。

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