床材に必要な材料や工具が揃いましたので遂に着工ですね。
この時点ではまだ構造用合板36枚みたいなのは買っていないです。あれらを買うと竣工するまで置き場所に相当困るので。
目次
防音室DIYシリーズの目次です
1、本気を出して防音室を自作してみた
2、防音室とは。遮音と吸音の違いと防音理論編
3、防音室を2階に設置する場合の床面耐荷重について
4、防音と窓からの音漏れ、その対策について
5、防音室に望む性能と重量の折り合い、設計について
6、防音室の床パネルと浮き床工法について ←今ここ
7、防音室の壁パネル作成、床との接合について
8、防音室の天井パネル作成、壁との接合について
9、防音室の電源引込、電気工事について
10、防音室の吸気口、排気口の作成について
11、防音室の内天井、内壁張りについて
12、防音室ドアの作成、取付方法について
13、防音室のドアノブ取付、グレモンハンドルの作成について
14、自作防音室の完成と総評
着工 ~準備編~
まずは養生板「エコフルガード」を2枚くっつけて床面に敷いて保護しましょう。この上に防振ゴム材が乗りますのでね。フローリングの上にゴム材を直乗せすると、着色したりする場合がありますし、着色すると拭いても落ちないんですよね。
こいつは優秀な養生板で、建設現場などでも床仕上材を保護する目的でよく敷かれているやつですね。
ホームセンターの建材コーナーなどの片隅に畳まれた状態で売られていたりしますね。1枚500円くらいかな。
そして前回紹介したハネナイト板、防振ゴム材ですね。250×250×20mmサイズのものですが、これをなるべく均等に9分割します。カッターで何度も切れ目を入れながら割いていきます。
構造用合板の24mm、実有りを2枚用意します。俗にいう根太レス合板というやつですね。厚みのある合板なので床の受け材である根太無しで施工できるというアレです。
実=サネといって、片面にそれぞれ凹凸が付いているタイプですね。それを嵌め合わせて合板同士を固定できるんです。フローリング板なんかも実がついていますよね。
実の部分にシリコーンコーキングをたっぷり塗布して、嵌め合わせます。最終的には壁パネルの底面の2×4材がボルトで固定されるので外れたりする恐れは無い感じです。仮固定なイメージ。
これに防振ゴム、ハネナイトの9分割したやつをシリコーンコーキングでガッチリ張り付けていきます。特に実で接合した部分の中心にゴムが来るように配置しましょう。このゴムが約600kg(本体+設備+利用者重量)以上の荷重を支える感じになりますので。不均等になるとウィークポイントになります。
床面の完成~壁パネル作成準備
ここまでで床面は一応ほぼ完成。あとは壁パネルとの接合部分の準備をしていきましょう。
裏返しまして、設計通りのサイズにカットした2×4材をビスで仮止めします。柱の配置と穴あけ位置を間違えない様に墨出ししていきましょう。ばってんの交差部分が穴あけ位置=ボルト固定位置です。
あとはここにM10サイズのボルトを通すため、8.5mmの下穴を開けます。真っすぐに穴を開ける必要があるので、ドリルガイドを使用しましょう。
安いドリルガイドはガタつきが生じやすいので、ガイドビットにビニルテープなどを巻き付けて使用するとガタつきが多少和らぎます。
この写真から配置が変わりました。部屋の反対角側にパワーラックを設置していたのですが、完全に撤去しましたのでそちら側に移動しています。さようならパワーラック。
ここではビスが真っすぐ立つかどうかの検証をしながら、配置上隠れてしまう部分のコンセントを処理しています。コンセントカバーを外して壁面をフラットにします。壁パネルを立ち上げる前の段階までには、写真左側のコンセントから、電源・TV線・LANケーブルを防音室内に引き込めるよう準備しておく必要もあります。
小窓を完全に塞いだタイミングはここでしたね。窓にマジックミラーフィルムを張り視線を遮り、窓枠に下地材を打ち込み、断熱材を詰め込み、構造用合板24mmで封をして、シリコーンコーキングで隙間を埋めます。
音漏れ対策も完璧です。
換気や採光の基準なども考慮しながら塞いでいるので、詳細はそちらの記事で解説しています。
床パネルの裏面にグラスウール断熱材を張り付けてみたと事ですが、意外に断熱材が厚くて、このまま敷いても浮いてしまうんですよね。これから500kg以上の荷重を掛けるにしても、不陸が生じる恐れを否定できなかったので断熱材張付け案は却下します。剥いだ断熱材で手がチクチクしますね。扱いには十分気を付けましょう。
※グラスウール・ロックウールはアスベストなどと違い、繊維が比較的大きいため、仮に吸い込んでしまっても人体に大きな影響はありません。アスベスト吸ったとしてもタバコと同程度の害らしいですからね。むしろ日常的に吸うタバコの方がよほど恐ろしい。
使用工具
こんなところで床パネルの作成は完了です。ここまでは大した作業でもなく簡単な感じでしたね。強いて言えば構造用合板の要らない方の実をカットしてサイズ調整をする際、丸鋸を使用するのですが、今後の作業の事も考えて、良い感じのガイドを買っておくと良いなと思って買いましたよ。
これがあると無いとでは作業スピードが変わってきますね。
良い感じの丸鋸や、丸鋸盤の購入もしばらく検討したのですが、結局買っていません。やっすいやつでも頑張れば何とかなるもんです。精度が違うので仕上がり品質や作業スピードは変わってくるんでしょうね。そのうち買うかも知れません。
左の新興のやつを使用していますが、精度がかなり怪しいので日立のやつに買い替えたい。だがしかし値段が結構するんです。
普通の丸鋸に関しては、DCMブランド(ホーマック)5,000円程度のものを使用していますが、これは特に問題なく使用できているんですよねー。日立のやつが欲しいところを我慢しています。
むしろ、それらの電動工具だけでも防音室を完成させられたので、DIY使用では十分なスペックなのかもしれませんよね。
そいうえば、インパクトドライバーだけは良い奴を使っていますね。
15年ほど前に買った日立のドリルドライバー(14V)家庭用みたいなものを長年愛用していましたが、2×4材などに長尺ビスを捻じ込もうとしても入って行かないんですね。
ドリルドライバーというのも悪手でしたね。どうしてもインパクトドライバーより出力が落ちますし、結局は六角軸のビットしか使用しないので、インパクトドライバーの方が個人的には使い勝手が良いです。現在は上記のものに買い替えて使用しています。
次回は
ではまた。
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