焼きごての温度が高すぎるので電圧調整器を作成

ものづくり

温度下がらない問題

前回発覚した問題ですが、購入したパワーコントローラを最低出力に絞っても、目標温度まで下がらない状態です。

半波整流回路を作成

これを打開すべく、半波整流回路による電圧調整器を作成します。
偉大なる先人達による集合知を利用させて頂いております。
当方、電子工作に関してもほぼ素人なので、問題がありましたらご指摘ください。
以下、市販の電源タップの分解や改造に関する記載がメインとなっています。感電や漏電、機器の故障などの危険が伴います。同様の改造を行い、発生した被害について、当方は責任を負いかねますので予めご了承の上、必要な方は自己責任で行ってくださいね。

前途多難

まずは100円ショップで売っているオンオフ機能のついた節電タップ的な物を用意します。
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こんな奴です。とりあえず分解して内部構造を明らかにする必要がある訳ですが、、、これはネジの部分が特殊なやつですね。これを回す工具なんて持っていませんよ。
いきなり躓きましたが、よくよく調べると「ラインヘッド」と呼ばれる特殊ネジだそうで、コンセントなどの分解されると危険が伴ったりするものを、簡単に開けられなくする為に使われるそうな。確かに役立っている様だな。
こんな工具を購入すると無理やり開けられるらしいですが、到着するまでの時間が惜しい。
今回は購入を見送って、特殊ネジを使用していない別のタップを探してみます。

別のタップ発見

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すると、自宅で使用中の物の中からプラスドライバーで開けられる奴を発見しました。これならイケる。
先ほど購入したものとチェンジして、これを持ってきます。
そして分解してみます。
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中身はこんな感じ。
コンセントから入った電源がスイッチによって入り切りできるだけの、ごく単純な構造ですね。だからこそ分かりやすくて入門編には良いですね。

作成方法

半波整流ということで、これにダイオードを噛ませます。
あまり詳しくは無いのですが、ダイオードが単一方向にしか電流を流さないという事は聞いた記憶があります。
家庭の交流電源は双方向から流れる電流になりますが、そこにこのダイオードを1個挟んでやると、半分の電流がカットされる。つまりは電圧が半分になる。この程度の認識ですが宜しいでしょうか。数式とか書かれても分かりませんよ。

どこで買うのか

そしてダイオードなんてどこに売っているのか良くわからないんですよね。
とりあえずホームセンターに行ってみましたが、見た限りそんな物は売っていない様子。
これは専門店を探すしかない。
調べると見つかるんですね。
公式ホームページなどが見当たらなかったので、以下に概要を。
有限会社 音響サービス
〒010-0012 秋田県秋田市南通みその町3−49
TEL 018-833-3465
営業時間 9:00~18:00
定休日 日曜(祝日は営業しているそうです)
事前連絡もなく、ふらっと立ち寄らせて頂きましたが非常に親切な店主の方でした。
用途と目的を伝えると色々と教えて頂けました。
1000V/1Aのダイオードを念の為に2つ。
0.15μFのコンデンサを2つ購入させて頂きました。
必要な部品が出ましたら、また寄らせて頂きます。
今回の工作にコンデンサは使用しませんが、この計画が失敗したら、いよいよ購入したパワーコントローラを改造しなければいけないかも知れませんので。念の為に。

購入し、設置し、完成

さて、購入したダイオードをタップの内部に組み込みます。
久しぶりの半田付けですね。
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この位置にダイオードを噛ませることで、タップのスイッチをONにした時は通常の100V。OFFにした時は50Vになるはずです。
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計測方法すらこれで合っているのか怪しいですが、直流で約46Vになっている様です。
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ON、OFFの表記は紛らわしいので消しまして、テプラで50V、100V表記に変えました。
パワーコントローラをこのように連結して使用します。
半波整流タップで50Vまで減った電圧を、パワーコントローラで75%まで絞ると、理論上は37.5Vほどまで下がるはずなのですが、いかがでしょうかね。
早速、パワーコントローラの目盛りをMIN、半波整流タップを50Vに設定して、焼きごてを接続しまして、試運転。

成功

10分ほど待って温度を計測すると160℃でした。
これならイケる!
ちょっと目盛りを上げると180℃ほどになりました。
前途多難でしたが為せば成るものですね。
これでようやく、バラ色の焼印ライフを満喫できそうです。
ではまた。

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