危険物取扱者甲種と、乙種全類の違い

資格

※画像はイメージです。火薬を取扱うのは別の資格です。ここではあくまでも危険物としての爆発性をイメージしています。

危険物取扱者甲種を持っていると、全ての危険物を取り扱うことができます。
しかし乙種を全類取得している方も同様です。これらに違いはあるのでしょうか。
差は幾つかありますので、順に見ていきましょう。

1、危険物保安監督者の選任要件

危険物保安監督者とは、作業場での危険物取扱作業について保安の監督をする者で、製造所等の所有者等が作業場ごとに選任する必要があります。
認定要件は、甲種か乙種取扱主任者で、6ヶ月以上の実務経験を有している者。
ただし、乙種免状の場合は取り扱う類ごとに実務経験が必要です。
例えば、乙種全類免状を持っている方で、4類の取り扱い実務経験のみがあった場合、12356類の物質を取り扱う事業所では選任できません。これが甲種では可能となります。
大規模な化学工場なんかに勤務されるような方はメリットになるのでしょう。

2、防火管理者、防災管理者の講習免除

危険物保安監督者に選任されている甲種免状取得者は、防火管理者等の講習を免除されます。
一定規模以上の建物所有者等は、防火管理者や防災管理者を選任する必要があり、選任要件には各種講習の受講者や、一定の消防職員、学識経験者などがあります。危険物保安監督者に選任されている甲種免状取得者は学識経験者と認められます。
座学講習は疲れますからね。これも大きいです。

3、陸上自衛隊、航空自衛隊の技術陸曹・空曹(2等陸曹・空曹)の受験資格

自衛隊技術曹への任用資格は危険物以外にも多数ありますので、入隊を希望される方は様々ご検討下さい。
情報系国家資格やら、気象予報士なんてのもある様です。

4、難易度による周囲の評価、自己満足

それなりに難しいので、実務で使うような業種の方は周囲からの評価も高いようです。
そして、就職の際に好印象だったりもするようです。
あとは何と言っても自己満足でしょう。危険物をマスターしたなという実感が湧きますよ。

ここまで見てくると、一部の職種の方や、資格マニア以外にはあまりメリットが感じられないかも知れませんね。
ただ、持っていて損はないかと思います。
これから挑戦する方は頑張ってください。
ではまた。

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