レザークラフトで通しマチ式名刺入れを自作

ものづくり

毎日使うアイテムが欲しい

レザークラフトも4作品目ですが、そろそろ実用的アイテムが欲しくなってくる頃です。
自分で毎日使い込むような奴です。とりあえず名刺入れを作ることにしました。次はスマホカバーですかね。
※実際には、ほとばしる様な制作欲によって既にいろいろ作っているのですが、進捗報告が追い付いていない為、順を追ってご紹介していきたいと思います。
スマホカバーの図面はゴールデンウィークに仕上がっているのですが、留め具をどうするのかの方向性が定まっていないので、先に名刺入れを作成していきます。

名刺入れとはいっても

一口に名刺入れと言っても、タイプ・形状は様々あります。留め具の有無。マチの有無。マチがある場合は笹マチに通しマチ、風琴マチ。などなど。
私個人としては、名刺をなるべく大量に入れておきたい(名刺をこまめに補充できるようなマメな人間ではない)ので、中でも収納力の一番高い、通しマチタイプにします。

設計方針

以下の条件も加味しながら設計していきます。
・留め具は必要ない
・最近気に入っている斜めデザインを取り入れたい
・外側は濃いめの色で、中はヌメ革系でいきたい
・頂いた名刺を仮保存する為、メイン収納スペースの他に2つほどカードケース部分が欲しい
・ロゴマーク的な、自分で作った事が分かる装飾が欲しい
CAD図面を起こすに当たり、上記のポイントを押さえつつ、既存の名刺入れなどを穴が開くほど凝視し構造を分析します。そして適切なサイズとデザイン、使い勝手などの折り合いを決めていきます。
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図面を描き終えたらコピー用紙で試作品を組んでみます。
今回は斜めデザインに伴い、通しマチの両端の形状に不具合が見つかり、改良を加えています。

作成開始

あとはいつも通り、厚紙印刷を行い、型紙を切り出します。型紙も斜めデザインに伴い、表と裏を間違えないようにする必要があります。
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制作過程に関する写真が一切ありませんが、撮影し忘れました。ご容赦ください。
通しマチの部分に関しては、ただ折り込んだだけでは型が付かない為、水で完全に濡らし、へにゃへにゃの状態で折り込み、図鑑みたいな重い本の間に挟むこと半日ほどで、戻らない型を付けています。その後、重しを外してもう半日ほどは風通しの良い場所で乾燥させます。濡れた状態から乾燥するとサイズがやや縮む気がします。全体のバランスを見ながら折り込みます。
あとは床面処理、菱目打ち、手縫いを進める訳ですが、型紙の写真2枚目にある、Tシャツの様なパーツは隙間が空かない様に特に注意します。
そして、カードポケットと通しマチの縫い付け。通しマチと本体パーツの縫い付けが最も大変かと思います。マチ部分を広げたりしながら菱目打ちで等間隔の跡を付けて、実際に穴を開けるのですが、ハンドプレスを使うとなかなか窮屈で上手くいきません。とりあえず菱錐を買ってきました。狭い場所はこれで一ヶ所づつ穴を開けましょう。

完成

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今回は本体の表面に飾り縫いを施してみました。そのうちロゴマークを作って焼印。みたいな事もやってみたいですね。真鍮材にエッチング加工ですか。ワクワクしますね。⇒やっちゃいました。
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カラーコーディネーター欲しい

開くとこんな感じ。ヌメ革の色合いと赤は馴染む気がして気に入っています。しかしデザインを嗜む様になるとカラーコーディネータ資格が欲しくなってきますね。通常、国家資格以外のものはあまり興味が無いのですが、純粋に知識として色彩学に興味が湧いています。しかし、学ぶ以上は資格としてカタチが欲しい。これも資格マニアの性でしょう。今更3級から挑みたくはないので、できれば一発で1級資格を取りたいのですが、それなりに難しいんでしょうか。下調べは必要ですね。
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苦戦した通しマチ部分の仕上がりはこんな感じ。多少サイズが合わなくても、引っ張ると若干伸びるし、余ったら切ればいい。多少の現場合わせは効きそうです。
因みにこちらの名刺入れ、会社で自慢していたら作成依頼を頂きました。ありがたいことです。やはり上達するには数をこなすしかないでしょうから。
そういった訳で、実は全く同じデザインのものをもう一個作っています。その割に制作過程の写真はありませんが。
ではまた。

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