真冬に停電して温水器が凍って破損した件、応急対応など

日記

2021年1月7日、秋田県では暴風雪警報が発令され、所により命の危険を覚える様な暴風が吹き荒れておりました。私の住んでいる地域でも大変強い風が吹き、自宅フェンスがなぎ倒されるなど、悲惨な状況でした。
仕事から帰ってきて、破損したフェンスに気付いて二次災害とならない様に応急対応などを行い、晩御飯を食べている時に何度か、2~3分ほどの短時間停電が数回ありました。その日は疲れて早く寝たんですね。
恐らくそのあと、11時~12時の間に地域一帯停電が発生したみたいなんです。
次の日も普通に仕事だったのですが、エアコンもつかないしファンヒーターもつかないので、作業小屋にあった反射式ストーブを引っ張り出してきて暖を取ります。料理はカセットコンロで簡易的な物は作れそう。寒冷期の災害時には反射式ストーブ必須ですね。停電時にはヘッドライトも地味に役立ちました。

仕事から帰ってくると停電は復旧していましたが、温水器の様子がどうやらおかしい。嫌な予感はしていたのですが、ソレが正に現実化しましたね。

寒冷期の停電と温水器破損の必然性

青森に住んでいた頃からずっと考えていたんです。寒冷地で冬場に停電したら給湯器や温水器は当然の様に凍結してパンクするだろうなと。
停電するのが予め分かっていれば給湯器や温水器の水を完全に抜いてやり過ごすこともできるかも知れませんが、完全な水抜き作業って、業者レベルの知識がないと厳しいですよね。
しかも深夜に停電して朝気付いたら為す術はありません。仮に、夜停電に気付いていたとしても命の危険が伴うレベルの暴風の中、外に出て除雪をして、温水器のカバーを開けて作業できていたかと聞かれると無理ゲーでしたよね。家の裏で遭難しますよ。まじで。
よく言われる対策として、お湯の蛇口から水をちょろちょろ出しておくのも多少の効果はあったかもしれませんが、停電時の夜間気温は-8℃ほどだった様子です。これに暴風も加われば本当に凍結を免れたのかは懐疑的です。

温水器破損の発覚

仕事から帰ってくると、温水器の様子がおかしい。因みにうちの温水器は三菱電機のエコキュート、「SRT-W43Z」ですよ。
見たことのないエラーが表示されています。「エラーP27、販売店へ連絡してください」これはなんだろう。とりあえず沸き上げができない状況らしいので、風呂には入れないらしい。
全力で取扱説明書、施工説明書のPDFデータを読み漁って、「出湯切換弁」が固着しているらしいことを知ります。固着という事はまぁ普通に考えて凍結ですよね。温水器開けてドライヤーで温めてみましょうか。
まずはアンダーカバーを外して給排水の配管から見てみます。パッと見では問題無さげに見えるんですが、ドライヤーで温めてみます。しばらくすると給水配管の上部、ストレーナーの辺りから水が噴き出します。急いで給水栓を閉じました。不具合原因はストレーナー部分の凍結パンクなのでしょうか。とりあえず、ここは破損していますし、ここが何とかならないと給水は出来ない感じです。

破損したこの部品は消耗品などでは無いので市販されている様子もないですね。いずれにしても交換が必要なので三菱電機に依頼しましょう。

ついでに修理費の発生は間違いないので、壊れたフェンスと供に火災保険の事故報告も済ませておきましょう。

メーカー修理依頼を行うも、、

とりあえず、三菱電機のコールセンターに電話をしてみますが全然出ませんね。予想もしていましたが、この野郎と言ったところ。
埒が明かないので「出張修理WEB受付」を使用してみる事にします。
いろんな項目を入力して送信するだけですね。案内を見ると、「9時~20時までのお申し込みは、当日中に電話で訪問日をお打合せさせていただきます。」などと書いています。入力した段階で19時半ほどでしたが、本当に電話が来るのでしょうか。
しばし待っていたら掛かってきました!
内容としては、秋田県で同様の被害が多発しており対応業者も限りがあるので、最短で訪問可能なのは1月28日との事!マジか!選択権も無いのでお願いしましたがね!まじか!他県からでもガンガン応援よこしてくれよ!
三菱電機の対応が悪いのか、他のメーカーでも同じような状況なのかの判断がつかないので、何かご存じのある方が居られましたら情報提供を頂ければと思います。

できる限り自分で直してみよう!

28日まで風呂に入れないのは無理ですね。しかし現在は同じような境遇の方が多く、温泉は大変な混雑状況らしいです。そんな中、温泉に行くのもCOVID-19感染症が恐ろしい。そもそも人混みが大嫌いだ。何とかして自力で直してみよう。
割れた部品は給水管ストレーナーのねじ込み部分なんですね。何らかの方法で接着できれば通水は可能なのではないだろうか。見た感じ、樹脂素材としてはポリプロピレンっぽい感じ。接着剤は効かないだろう。給水管だから有害物質が入っても困るし。


①、ミニルーターで樹脂棒を高速回転させて溶接
そんなに都合よく、温水器に使用されている樹脂と同じ素材の樹脂棒なんかは手に入りません。何気なくプラモデルが目に入ったので、ランナー枠を使用してみる事に。ガンプラはどうだろう。ABS樹脂か何かでしょうか。

ええ。これは無事失敗です。回転している側の樹脂だけが溶けて母材は全然溶けません。母材温度が低いせいなのかも知れませんが、指先が凍りそうなレベルの外気温なので仕方がないでしょう。


②、半田ごてで樹脂部分どうしを溶着
母材の厚みもそこそこあるので溶かしつつこねって均すようなイメージで溶着させていきましょう。

引っ張っても外れて来ない強度に落ち着いてくれたので、ストレーナーの雄ネジ部分に水道管用のシールテープをぐるぐる巻いてねじ込みます。どうだ!

試しに通水しても漏れて来ないので、ここの部分の暫定的な修理は成功した模様。
室内の操作盤からエラーをリセットしてみましょう。
エラーリセットは施工説明書に書いていますが、以下の方法です。
まだ「P27」のエラーが消えません。切換え弁ってどこですか。

真の不具合箇所発見

これもネットの情報を頼りに調べたところ、フロントカバーを開けたところの三方弁、若しくは四方弁の事らしいですね。
さて、風も収まった事ですしフロントカバーを開けてみましょう。

何やら電磁弁みたいな部品に繋がっている銅管の接点が樹脂破損していますね。これは直せないんじゃないだろうか。一応、ドライヤーで温めまくって解氷。室内リモコンからリセットを行うとエラーは解消しました。
案の定、樹脂割れしている接点だけではなく、他の部分からも漏水が止まりません。これはヤバいですね。下手をするとショートして電気系統まで逝ってしまう。直ぐにブレーカーを遮断し、タンク内の水を全て抜くことにします。これはフェイタルエラーでしたね。自力修理は諦めます。

しかし、自力でここまで応急的な作業をできたから良かったものの、何も触れずに1月28日まで待っていたら、給水管から水は噴き出し放題、電気系統もアウトで全滅みたいなことになっていたのかも知れませんよね。
三菱電機さん。もうちょっと顧客に親切に、応急処置の方法くらいアナウンスがあっても良いのではないでしょうか。

それでも自宅の風呂に入りたい

どうあっても混雑した温泉に行きたくないので、自宅で頑張って風呂に入る方法を模索します。
普通に検討すると、「沸かし太郎」「風呂バンス」「スーパー風呂バンス」が候補に挙がりますよね。この辺は、ガス料金が高すぎるプロパンガスアパートの住民様も御用達の様子ですね!

いずれも風呂に投入して電源を入れておけば8~10時間後には沸き上がるという優れもの。
私は沸かし太郎を買いました。まだ到着していないのですが楽しみです。

そんな中、親父殿がホームセンターで買える物だけで、投げ込みヒーターを応用した風呂湯沸かしシステムを作成してくれました。

私にはこの鉄網のカゴが何者なのかは不明でしたが、ヒーター部を良い感じに保護してくれております。

 

園芸用の支柱でセパレートタイプの風呂フタに引掛けて固定します。かなりの安定感ですね。このまま電源を入れて、1時間おきに浴槽の湯をかき混ぜれば10時間ほどで43度の湯が完成です。
セッティングや取り回しが少々不便なものの、沸かし太郎が届くまでの繋ぎにはバッチリですね。
※投げ込みヒーターは水気のある場所での使用は禁止されています。模倣使用は自己責任でお願いします。想定される危険としては、漏電による感電。浴槽の湯が何らかの原因で抜けてしまった場合の空焚きによる火災などでしょうか。使用する場合も、不安定なシステムであることに間違いは無いので、目の届く場所で定期的に監視をしてください。電源を入れたまま長時間外出したりしないよう気を付けてください。

何らかの進展などありましたら追記します。
あと一ヶ月と少しで一級建築施工管理技士の実地試験なのですが、色々あり過ぎて一向に勉強が進んでいません。これは今年、ヤバいかも。
ではまた。

1月15日追記:沸かし太郎が届きました


上記の投げ込みヒーターでも何とかお風呂を沸かす事に成功はしていたのですが、常時監視していないと恐ろしいし、安心して使える状態ではなかったですね。
しかし、沸かし太郎が届いて何度か使用して感じましたが、これは良いものだ。

値段は3倍以上しますが、何より安心感が段違い。
空焚き防止装置が備わっているので、万一風呂水が何かの影響で抜けてもエラー停止します。
投げ込みヒーターの様に、加熱部が露出していないので浴槽が溶ける心配もしなくて良し!
温度調整もアナログではありますが、30~45度の範囲内で、1度単位で設定可能です。
消費電力が910Wなので、投げ込みヒーターの1,000Wに比べると気持ち低出力な感じもありますが、そんなのは気にならないほどに安心できるのが良いですね!

ヒーターでの風呂沸かし生活も約一週間続いているのですが、いい加減慣れてきましたね。人間、どんな環境にも適応していくものです。

三菱のサービススタッフさんが来ました

そして遂に三菱のサービススタッフさんなのか下請け業者さんなのかは不明ですが、誰かが見に来てくれました。
給水管上部のストレーナ部分は劣化で破損するような部品ではなく、取り寄せにかなり時間を要するとの事。切換え弁付近の部品は比較的早く届くそうなので、その辺りから対応頂けることになりました。えぇ、来てもらったからすぐに直るというものではありませんね。

また、室外機ユニット側も凍結により管が膨らんでおり、ダメかもしれないとの事。
それらの状態を見ながら順次直してくれるそうですが、最悪、室外機ユニットがダメだったりすると10万円~20万円ほどの修理費になる場合もあるとの事。これはヤバいですな。

再発防止について

ずっと考えていたんですが、外に給湯器や温水器が設置されている場合、厳寒期に停電すると破損はどうやっても免れません。不可避です。停電するか否かみたいな状況の暴風雪の中、外で水抜き作業なんかやっていたらマジで凍死します。
唯一、停電自体を一部回避する方法としてポータブルバッテリーと、ソーラーパネルを用意してみる事にしました。しかも結構本気のやつですよ。それなりに良い値段がします。

2,000Whのバッテリー&ソーラーパネルのセット商品です。
この容量は市販品としてはかなり大きいんではないでしょうか。
こんなに凄いバッテリーだと、丸三日くらい生活できるんじゃないか。そんな事も考えていたのですが、調べてみると一般的な冷蔵庫(150W)を1台稼働させて使用すると、約8時間でバッテリー切れだそうな。そんな馬鹿な。現実は厳しいね。

買ったはいいが、どうやって運用しようかは現在思案中です。
温水器の凍結防止ヒーター電源を入れ、居室の照明を点灯させ、ファンヒーターを稼働させつつ電力の復旧を待つくらいが精一杯でしょうか。
天候次第ですが、ソーラーパネルもあるので日中に充電ができれば丸一日程度の停電であれば持ち堪えられるのでしょうか。それすら怪しいですね。
冬場の停電時は温水器の延命。夏場は冷蔵庫の内容物の延命。この辺を念頭に置き、実際の停電が発生した際にはスピーディーに電源切り替えができるようにシステム化しておかなければいけませんね。

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