基本情報技術者の難易度

資格名と難易度の埋められないギャップ

私はちょうど2年前に受験しましたが、試験範囲が広くてなかなか難しい試験でしたね。知らない人が聞くと基本とか言っちゃっているので、そんなに難しくないように感じてしまうのも困ったところ。

資格の立ち位置

この資格は経済産業省が認定する国家資格の一つです。難易度的には下から2番目(本年度からは情報セキュリティマネジメント試験が始まるので3番目?)でITパスポートの次に受験すべきものですね。システムエンジニア業界では登竜門と言われ、入社3年までに取得させられるという噂も聞きます。イメージ的には不動産業界でいう宅建みたいなものでしょうか。

試験内容(午前)

試験は大きく午前試験と午後試験に分かれます。いずれも合格基準は60点です。
午前試験は150分で、四肢択一問題が80問出題されます。これはITパスポートの延長線上というイメージで構いません。やや踏み込んだ内容の計算問題などが出たりもしますが、テキストと過去問の反復学習を無心で行うと良い結果が得られると思います。

おすすめテキスト(午前)


私はこのテキストの古いものを使用しました。ブックオフで100円の奴です。
午前試験対策はこれだけで十分でしたよ。

試験内容(午後)

問題は午後試験ですね。
時間は同じく150分ですが、難解な問題が多いので全然足りません。多肢選択式の出題です。全13問の大問が出題されその中の7問を選択し回答します。必須問題やらなにやらややこしいので詳しく見ていきましょう。

問1 情報セキュリティ(12点)
これは必須問題です。3年ほど前までは選択で回避できたようですが、近年重要視されるようになり、基本情報に限らず他区分の試験でも必須化されている様です。

問2~7 選択問題(12点×4)
6問出題のうち、4問を選択し回答します。実質、問題内容を見ながら取捨選択できるのはここぐらいです。
ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワークの中から3問出題。
ソフトウェア設計、マネジメント、ストラテジからは固定で1問づつ出題。といった具合。

問8 アルゴリズム(20点)
必須問題、かつ最大の鬼門。
これを捨てても他で稼げば合格できなくはない。しかし始めから捨てるには勿体ないほどの配点の高さ。この辺にヤバさが漂います。勉強し過ぎると深みにハマるので、ほどほどにしておきましょうね。

問9~13 ソフトウェア開発(20点)
5問出題のうち、1問を選択して回答。とは言うものの、C・COBOL・Java・アセンブラ言語(CASLⅡ)・表計算ソフトという、それぞれのプログラム言語に別れた出題なので、始めからどれで回答するかは決まっているようなもの。知らない言語の問題なんて解けませんし。ここも配点が高いです。難易度を考えるとここでは少しも落とせません。準備は万全に整えて臨みましょう。

おすすめテキスト(午後)

私が使用したテキストはこちらでした。
特に福嶋先生には助けられましたよ。データベースのSQLと、基本的なアルゴリズムはこの本で何とかなると思います。ソフトウェア開発では表計算を選択したので、知識強化に真ん中のテキストも一通り読みました。最近の表計算ではマクロの出題も当たり前になっているので、しっかり押さえておきましょう。右のテキストは、なるべく多くの問題に触れたいという思いからの駄目押しですね。

受験時のヤマ外し

私が実際に受験した2年前の春の試験では、選択問題でデータベースが出題されませんでした。
過去の出題傾向から、データベースのSQLは間違いなく出題されるものだと思い込んでいましたよ。これを狙い目として集中学習していたのが完全に裏目となり、相当焦りましたね。アルゴリズムも全く理解できないしハードウェアやネットワークもお手上げ。
結果的には表計算やセキュリティ、マネジメント、ストラテジ辺りが軒並み好調だったおかげで70点ちょっとくらいで合格できましたが、試験中の焦燥感は過去最大でしたね。

ヤマを張り過ぎるのも危険かもしれません。
しかし、私が知る限りデータベースが出題されなかったのはこの回だけですね。10回以上前の試験とかは知りませんが。。いずれSQLとアルゴリズムを程よく理解していれば合格は近いと思います。
ではまた。

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