2020年。夏にも関わらずCOVID-19感染症の影響が色濃く、かなりの活動制限を強いられていますね。
こんな状況下で運が良いのか悪いのか、宅地建物取引士の更新時期がやってきました。普段であれば日曜日にどこかの施設の大型会議室で丸一日の缶詰講習を受講しなければならないところだったのですが、本年度は国土交通省告示の特例措置として、講習テキストを用いた自宅学習及び効果測定テストでの実施となった様子です。ナイス国土交通省!
因みに私は3回目の法定講習となるのですが、過去の受講では、転勤やら何やらで大変振り回された記憶があります。(登録地は秋田県)
2010年度は青森に転勤直後、秋田県に帰ってきてわざわざ受講。
2015年度は青森から秋田に帰ってくる用もなく、青森県で受講。(他県受講に関する各種申請がすこぶる面倒だった)
2020年度は既に秋田に帰っていますが自宅講習。←今ここ!
3度とも何やら雰囲気の異なる講習となりました。登録地以外での受講に関する申請は非常に面倒だったのを記憶していますので、それは別の機会にでも詳細を書いてみたいと思います。
在宅受講の詳細
さて、特例措置の自宅学習&効果測定テストなどの詳細を書いていきます。
・法定講習予定日の約2週間ほど前に講習テキストが宅急便で自宅に送付される。
例の分厚いテキスト類、4冊セットですね。
・講習テキストを用いた自宅学習を6時間程度行う。
・法定講習 学習報告書に自宅学習を行った日付、時間帯を記入し署名する。
・効果測定テストに解答する。
・講習日より一週間以内に返送用封筒に受験票、報告書、テスト解答などを入れて投函すれば完了!
言ってしまえば、届いたその日にテストをやっつけてしまえば完了と言っても差支えない自由度の高い講習ですよ。
今までの集会型講習よりよほど、効果が高いのではないでしょうか。
どうせ集まっても半分以上、ろくに話も聞かず寝ているような方々ばかりですからね。
少なくとも効果測定テストがあれば、解答を拾うためにテキストは開いて読まざるを得ませんし。
国土交通省さん。もう今後はこれでいきましょうよ。
効果測定テスト
正直なところ、ここにどこまで書いてよいのか計りかねているところですが、独り言形式で書いていきましょうかね。効果測定テストが全国統一とも限りませんし、私が解いた問題は一例という感じで。実際の受講時期や受講団体も伏せておきますね。
記述式の問題が5問。二肢択一問題が10問。合計15問のテストでした。
特に合格基準だとか、不合格の場合の処遇に関する説明は記載されていませんでしたね。
流石に白紙で提出したら怒られるんでしょうけれども、全く的外れな解答を書いて出してもお咎めがあるのかどうかは不明です。
私が解いた記述式問題は、ほぼ全て「講習テキスト【別冊】宅地建物取引士の使命と役割」に解答があるように感じられました。どこに書いているのか出典不明の問題はネットで検索しちゃいましたけどね。Google先生の検索候補にも、それらしいワードがかなり挙がってきていたので、皆様も当然考える事は一緒なんだなと親近感が湧いた次第でした。
以下は自宅学習における重要論点です。…とでも申し上げておきます。
自分で講習テキストやネットの情報から引っ張った情報なので誤っていたらすみません。
・平成26年の宅地建物取引業法の改定によって新たに規定された、宅地建物取引士に関する3つの責務。
業務処理の原則(公正誠実義務ほか)第15条
信用失墜行為の禁止 第15条の2
知識及び能力の維持向上 第15条の3
・宅地建物取引士がその業務を実施するにあたり、社会的使命として常に念頭に置くべき項目2つ。
購入者等の利益保護
宅地建物取引業者の社会的責務の自覚
・国土交通省が平成31年に公表した「不動産業ビジョン」において不動産業が目指すべき将来像を実現する上での官民共通の目標として設定された具体的7項目。
「ストック型社会」の実現
安全・安心な不動産取引の実現
多様なライフスタイル・地方創生の実現
エリア価値の向上
新たな需要の創造
全ての人が安心して暮らせる住まいの確保
不動産教育・研究の充実
・災害発生時の被災者住まい確保における対応策の一つとして「応急借上げ住宅」の制度がある。対象住宅の選定に関する2つの方式。
行政機関が選定した物件を紹介するマッチング方式
被災者自ら探した物件を借上げ住宅とする方式
・個人情報保護法の対象となる要配慮個人情報とは。
人種、信条、社会的身分、病歴、前科、犯罪被害情報、障害の有無・程度、健康診断等の検査結果など。
○×問題の方は一般的な内容と思われたので割愛します。
テキストから論点を拾ったり、名前や受験番号を書いて封筒につめたりしても1時間弱で完了しましたね。残る5時間は講習テキストの紛争事例を熟読してみたり、法令改正ポイントをチェックしたりして過ごしましょう。
皆様も良き自宅学習を。
ではまた。
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