※以下の記載にはポケモンソード&シールド、ポケモンエメラルドなどなどに関する重大なネタバレや専門用語多めの内容が含まれます。それらを望まない方は引き返して頂ければと存じます。
※私はネット対戦アレルギーだったりするので、ほとんど対戦をしません。色粘りエンジョイ勢とでもいうカテゴリーに属します。
幻のポケモン、ミュウが欲しい
いろいろと突っ込みどころの多い始まり方ですが、時系列的には、先にUSUM(ウルトラサン&ムーン)に滅茶苦茶ハマりまして、仲間呼び連鎖やワープホールの固定リセットなどで色違いを狂ったように捕まえておったのです。
そちらであらかた普通のポケモンの色違いは乱獲してしまいまして、とうとう幻のポケモン色違いが欲しい病を発症させてしまいましたとさ。この辺の経緯は気が向いたら別の機会に紹介するかも知れません。
取り急ぎ、ミュウの話に戻りますね。
初代ポケモンをプレイしている世代なもので、151匹目のミュウというものが、やはり別格の存在感を放つように感じるんですよね。これはどうしても欲しい。
正規のミュウ入手方法
2021年現在、正規の方法で入手しようとすると、以下の方法がある様子ですね。
・モンスターボールプラスを購入し、特典として付属のミュウをゲットする方法。
これはピカブイをプレイしている時にも購入しようか悩んだんですが、ミュウが1体しか入手できないんですよね。自分だけ入手して娘に与えないのもちょっとね。かといって複数購入する必要のあるガジェットではないんです。これは却下。そもそも色違いじゃないしね。
・ポケモンエメラルドを購入し続け、未使用の「ふるびたかいず」が残存しているデータロムを引き当てる、通称ロムガチャを行う方法。
2005年にポケモンフェスタで短期間のみ配布された限定アイテム「ふるびたかいず」を使用して「さいはてのことう」へ行き、ミュウをゲットするというもの。
配布された貴重な限定アイテムを使用せず放置した。などという奇跡のデータが残ったソフトを中古として普通に売りに出す。なんていう事はもはや起こり得ないと思うんですがね。ロムガチャして当りを引きました!なんていうYOUTUBE動画がわんさか出てきますが、きな臭いものを感じますね。(すいません。基本YOUTUBE見ない派なので内容は全く知りません)
仮に「ふるびたかいず」が残存しているロムがあったとしても改造である確率が高過ぎて納得できかねますね。ヤフオクなんかでもその類の出品が多数見られますし。
しかし、この方法で遭遇できるミュウに関しては色違いを粘る事が可能になります。確率は1/8192であることに加えて後述する「エメループ」という仕様も絡んでくるため、思考停止の固定リセットでは一生遭遇出来ない恐れがあります。
ロムガチャは金銭的にも確率的にも無理ですね。その他の方法を考えましょう。
禁断のバグ技を使用する方法
記事のタイトルにある通り、今回はバグ技を使用します。
個人的に、ネット対戦や交換などを行わず、他人に迷惑をかけず、自分で楽しむ事のみが目的であれば、バグ技、乱数調整を行う事は厭わないタイプです。そういったものに拒否反応を示される方は以下の記載を読まないでくださいね。
ただ、個人で楽しむにしても、私は改造とチートの類は許容できません。ここまで来ると似ている気もするんですが、個人的な線引きはしておきます。別に色違いミュウだろうが何だろうが、改造で生み出すことも十分できると思うんですが、そこに手を付けたらゲーマーとしておしまいかなと思っています。
バグ技でも十分にデータ改竄を行っている感じはあるんですが、何気に煩雑で手間が掛かり、入手した際の喜びはあるんですね。これが、この楽しさこそが改造産との違いかなとは思います。
有名なバグ技、ザロクバグによるダブルコラプション(二重破損)を行い、テレポートで「さいはてのことう」へ行ってしまうやつですね。私も原理は全く不明です。こればかりは夥しい時間と労力を費やした先人達に敬意を表しながら、ありがたく使用させて頂きます。
詳しい方法をここで私が語るのはおこがましいレベルなので、発見者であるデテロニー様のブログを紹介させて頂きます。
エミュレータを使用する方法-GBADumper-
バグ技を使用するため、最悪セーブデータが破損してしまうというリスクもあります。そもそも、私が持っているエメラルドは、セーブデータをリセットして再プレイして、直ぐに飽きてしまったようで、ごく序盤の感じです。これをイチからモッサリ動作のGBAでプレイするのはやや苦痛ですね。
という訳で、ここは吸い出し器を使用してさっくりROMデータを吸い出して、エミュプレイと行きましょうか。
よくエミュレータは存在自体が違法だみたいな話を聞きますが、ROM本体を保有しており、自力で吸い出したデータを使用してプレイする分には全く合法です。自己使用のための複製です。
GBAダンパーはこんな感じ。基盤むき出しの素敵なフォルムです。旧式のUSBケーブルでPCと接続して、公式HPからツールをダウンロードして使用します。PCが得意でない方の場合は使用が少々難しい可能性はあります。
エメラルドを接続して吸い出している風景。上手くいけば拡張子が.gbaのデータが生成されますので、任意のエミュレータを使用してプレイしてください。
参考までにですが、私はVBALinkを使用させて頂いております。日本語化はねこかぶ様のパッチを使用しております。
この環境でミュウ出ましたからね。念の為、バージョン情報なども画像で張っておきます。
サクッとシナリオクリア、バグ技へ突入
エミュレータを使用すると、ターボモードやステートセーブ&ロード機能も充実しているため、サクサク進みます。まずは殿堂入りしてバトルフロンティアまで行けるようにしておきましょう。
バトルフロンティアは増殖バグで使用します。
ダブルコラプションの流れ
流れを簡素に説明すると、以下のような感じです。しかし、より詳細に説明されているR@ぼっち社会人様のブログを紹介させて頂きます。実行の際はこちらをご覧いただいた方が良いと思われます。
・ボックス名やポケモン名を指定されたものに変更する。
・ヒワマキシティにて「バルビート」を「プラスル」に交換してもらう。
・プラスルのもっているメールを外し、技を「なきごえ」のみにする。
・プラスルにH92・ A43努力値を振る。(マックスアップ、タウリン使用可)
・バトルタワーによる増殖バグでプラスルを増やして指定のボックスに配置。
以下、ザロクバグ
・手持ちの1体目を瀕死ポケモン、2体目をテレポート持ちの瀕死ポケモンにする。
・3体目はHPが偶数のカゲボウズにする。
・カゲボウズにマックスアップを使用しHPを1上げる。
・101番道路の草むらで敵と遭遇。「のろい」を使用し逃げるを2度繰り返す。
■レポートを書く。
・もう一度、敵と遭遇しすぐ逃げる。
・1体目のポケモンをボックス1、2以外に預ける。
・カゲボウズに「ザロクのみ」を与えてHPを0にする。
・敵と遭遇すると自分のポケモンが「?」マークになっている。
・テレポートを覚えた瀕死ポケモンの強さを見る。
・Bボタンで「ポケモンか もどるを せんたく」と表示されるところまで戻る。
・十字キーの上を約2秒間押し、Bボタンで戻る。
・バッグから「エネコのしっぽ」などを使用して逃げる。
以上までがザロクバグ
・ボックスのプラスルが「タマゴ」と「ダメタマゴ」に変化している。タマゴが無ければ失敗。■で書いたレポートのところから再開。十字キーを押す長さを微調整する。十字キーを長く押しすぎるとデータ破損具合がヤバいらしいので気を付ける。
■成功してればレポートを書く。
・タマゴの位置を指定の場所へ移動。※この際はタマゴを直接掴まず、黄色い手袋アイコンのやつで範囲選択して周囲の空間ごと掴んで移動すること。
以下、再度ザロクバグ
・テレポートを覚えた瀕死ポケモンの強さを見る。
・Bボタンで「ポケモンか もどるを せんたく」と表示されるところまで戻る。
・十字キーの上を5回押し、Bボタンで戻る。
・バッグから「エネコのしっぽ」などを使用して逃げる。
以上までがザロクバグ
・ボックスのタマゴがラフレシアに変化していれば成功。失敗していた場合、■のレポートからやり直す。タマゴの掴み方がマズい場合は失敗する模様。
・成功の場合、ラフレシアの技が上記のような「べべべけべべべ」になっている。
・上の技と下の技の位置を入れ替える。
・ラフレシアを預け屋に預けて少し歩き引き取る。レベルが1でも上がればok。
・手持ちの先頭をラフレシアに。戦闘エフェクトは見るに設定。
■レポートを書いておく。
・草むらに入って戦闘。「べべべけべべべ」を使用する。
・1/16で成功。成功する場合は「アロマセラピー」と思われるエフェクト発動。
・失敗の場合はフリーズしたり勝手に再起動したりする。ダメな場合は手動でリセット。
・体感的には10/16くらいがフリーズ。5/16くらいが再起動。
・成功の場合はそのまま逃げる。
・瀕死のポケモンがテレポートを使用すると、始めの手順で指定した行先へ移動。
エミュだと失敗したみたいな書き込みも見かけたので、失敗したらそれまでだなと割り切っていたのですが、無事に成功しましたね。
因みに私はこの後、捕獲用ポケモンが居ないな。などと思い直し、「いいえ」を選択しポケセンへ。ボックスからポケモンを引き出し、回復して、いざ!最果ての孤島へ!と思ってテレポートを選択したらさっき休んだポケセンへテレポートしましたとさ。
無事に死亡したのでリセットしてもう一度「べべべけべべべ」地獄を味わいました。
さいはてのことうでミュウと遭遇
永き道程を経て、ようやく最果ての孤島へ辿り着きました。既に感動モノなんですが、ここからがまた大変なんですよね。
森の奥でミュウに遭遇します。草むらを逃げ回るので追いかけます。こちらが動くとミュウも動く感じの動作になりますね。角かどこかに追い詰めて、Aボタンを押すとミュウに遭遇という状態でレポートを書きます。
まずはミュウと初対面。そしてここから色違いミュウを出さなければ帰れません。
色違いの確率はさっきも言いましたが1/8192です。これはヤバいですね。固定リセットの時間を仮に1回あたり30秒だとして、分母回数回すとなると68時間くらい掛かりますよ。まぁ幻のポケモンですからね。そのくらいの覚悟は持っても良いのかも知れませんがね。
しかしここで邪魔をしてくるのが「エメループ」このソフト特有の仕様です。
エメループとは
これはエメラルド特有の仕様らしいですね。
通常、確率が絡む計算を行う場合、何らかの形で乱数を生成する必要があるのですが、ポケモンエメラルドの場合、その初期値が0で固定されている様子です。
例えばミュウ前で固定リセットを行うと、電源を入れてからミュウに話しかける秒数が同じであれば、全く同じ個体が現れる。という現象が生じます。これはマズい。
1秒間に60のフレームが切り替わるので、そうそう同じ個体が出る訳ではないのですが、何がマズいのかというと、電源を入れて、ミュウに話しかけるであろう秒数の周囲に、まず間違いなく色違い個体が都合よくいることは無いというところですね。仕様を知らずに思考停止して固定リセットしてると、まず間違いなく一生出ないです。
エメループと乱数調整
まぁこれを逆手に取る手法も確立されており、それも凄いことだなぁと感心し、先人達に改めて敬意を表し、集合知を使用させて頂きます。
私は夜綱様が開発された3genSearchというツールを使用して調整しました。
これも私が個別に解説するにはおこがましいほど情報が溢れております。例の如く解説は詳しい方のブログを紹介させて頂きます。こいし (id:taiyaki3gen)様のところを拝見して使用しました。
簡素に解説をすると、以下の感じ。
・自分のIDと裏IDを特定し、ツールに入力。
・固定リセットの対象ポケモンを指定し、検索フレーム範囲を指定し、色違いを検索。
・電源を入れてから何秒後に色違いが出現するのかを特定する。
・実際にその近くでミュウに話しかけてみる。
・マスターボールで捕まえてみて、性格とステータスの実数値をツールに入力。
・色違いの出現するフレーム周囲を検索し、出現した個体とのずれを確認。
・この作業を繰り返し、フレームがジャストになればミュウが光ります。
フレーム数を時間に換算するために、シンプルタイマー · Emtimerというツールを使用しました。
私の場合は最短で6,000フレームと少しで最短色違いと遭遇できる感じでした。GBA実機でやると失敗する度に1分45秒ほど待たなければならない感じなんですね。これもなかなか地獄ですね。
私はエミュなのでステートセーブ&ロードが本領発揮です。
色違いが出る直前2秒前でセーブし、ロード後2秒ほどで遭遇、という事を繰り返すこと30回ほどで色違いミュウと遭遇しましたよ。
邪道だろうが何だろうが、存分に楽しめたので私は満足しております。楽しいは正義。
その後、増殖バグで色違いミュウも無限に増やせるという辺り、エメラルド恐るべしですね。
そして、この色違いミュウを最新版の剣盾に持って行こうというところなのですが、これもルートが限られてきますね。
エメラルド⇒ダイヤモンドへ移動
とりあえず、第3世代のエメラルドから、第4世代のダイヤモンドへミュウを移動したいんです。この場合、ダイヤモンド側をクリアして、パルパーク経由で連れてくる必要があります。
ダイヤモンドもエミュレータで行こうかと調べてみましたが、エミュ上でパルパークを通す術は確立されていませんね。
まぁ吸い出し器を買っていましたから、エメラルドのエミュ上のセーブデータを実ROMに戻すことにします。
GBAダンパーの公式ページからGBA専用ツールをダウンロードし使用しました。
吸い出しの際は「マルチダンパークライアント」で行けましたが、書き込みは駄目でした。専用ツール側で行きましょう。
VBA側のセーブデータは拡張子が「.sa1」になっています。これを「.sav」に変更して書き込めばokです。
無事にデータ移管が終了し、DSにエメラルドとダイヤモンドのダブルスロットを行い、ダイヤモンドを起動。「エメラルドからつれてくる」を選択するのですが、何やらソフトとハードで内部時間がズレていたらしく、24時間後でなければパルパーク移動ができないときたもんだ。
焦らすじゃぁないか。
24時間後、、無事にパルパークへ転送出来ました。
パルパークは森のエリアにミュウが出現します。出現率低めなので粘って走り続けましょう。
出現さえしてしまえば捕獲は一撃なんですね。
その後の流れ
第4世代⇒第5世代に関してはシフトファクトリーでサクッと移動できますし、その先はポケモンバンクに移動して、ポケモンHOME、ソード&シールドになりますね。
その辺は端折りますが、さっきPC上のエミュレータで現れたばかりのミュウが、最新作でヌルヌル動いている姿を見ると感動的ですね。
幻の色違いまで入手してしまったので、次はどうしようか思案中です。
ではまた。
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